林 美智子 Player Vol.5
フランス・オペラ より~「愛に生きる女性たち」
2013年10月11日(金) 19:00開演
全席指定 5,000円
(c)Kohei Take |
林 美智子(メゾ・ソプラノ) |
歌う表現者としての林 美智子の変遷を追いかけるシリーズPlayerの第5回は、親しみのあるフランス・オペラに描かれたヒロインたちにスポットライトをあて、数々の歌と音楽と語りを通してフランスの女性像を描きます。
MESSAGE
今回のplayer Vol.5では「フランス・オペラ~愛に生きる女性たち~」と題し、オペラの中に描かれ生きた女性たちの姿を、オペラの軸となるそれぞれのアリアを通して、色濃く、より繊細に表現していきたいと思います。その背景や流れを名手河原忠之さんのピアノをはじめ、語り手に導いて頂きながら、それぞれの役の愛の形が王子ホールの舞台にふわりと浮きいで、その時代に描かれた女性の姿と魂の存在を、皆様の心と重ね合わせて共感していただけますことを願い、素敵な空間を創造出来ればと思っております。心をこめて。
――林 美智子
グノー:「ファウスト」より 花の歌
ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」より
トゥーレの王/愛に燃え上がる炎が
********** 休憩 **********
ビゼー:「カルメン」より
第1幕への前奏曲(ピアノソロ)/ハバネラ/セギディーリャ
サン=サーンス:「サムソンとデリラ」より
春は目覚めて/愛の神よ! 私を助けにきておくれ/あなたの声に心は開く
(c)Kohei Take |
林 美智子(メゾソプラノ) 東京音楽大学卒業。桐朋学園大学研究科を経て新国立劇場オペラ研修所第1期修了後、文化庁派遣芸術家在外研修員としてミュンヘンに留学。2003年「国際ミトロプーロス声楽コンクール2003」最高位入賞。その存在は早くから注目を集め、02年二期会『フィガロの結婚』ケルビーノで絶賛を博し、同役は06年の再演、及び07年新国立劇場公演でも演じて当り役としての評価を不動のものとする。他にも、03年、08年に演じた『ばらの騎士』オクタヴィアン、06年二期会『皇帝ティトの慈悲』セストでの華麗な演唱は話題を呼び、世界の歌劇場を席巻するG.クレイマー、P.コンヴィチュニーなどの名演出家たちより国際的評価を得る。09年には佐渡裕指揮『カルメン』で新たなカルメン像を創り成功を収め、その模様はNHKでも放映された。また最近では芸術祭大賞を受賞した二期会創立60周年記念公演『メデア』クレオサ、同公演『こうもり』オルロフスキーで喝采を浴びている。コンサートでは、C.ミョンフン、P.ヤルヴィ、故若杉 弘などの著名指揮者やNHK交響楽団など主要楽団と共演する一方、林 美智子自身を想定して書かれた「演劇的組歌曲『悲歌集』」(詞:林 望・曲:野平一郎)や、自ら作詞し野平一郎に作曲を委嘱した「夜~La Nuit」を披露するなど、常に意欲的な試みに挑んでいる。メディアにも数多く登場しており、「NHKニューイヤーオペラコンサート」には05年より連続して出演。CDは《赤と黒》《地球はマルイぜ~武満 徹:SONGS》に続き、12年には世紀末から20世紀初期に至るパリのエスプリを集めた《ベル・エクサントリック~林 美智子ベル・エポック歌曲集》をリリース。第5回ホテルオークラ音楽賞受賞。二期会会員。 オフィシャルHP http://www.michikohayashi.com/ |
(c)三浦興一 |
河原忠之(ピアノ) 国立音楽大学卒業。同大学大学院修了。1991年より渡伊。故アルド・プロッティのもとオペラ伴奏ピアニストを勤め数々の演奏会に出演。またマリア・カルボーネのもとでは伝統的なイタリアオペラの表現にとどまらず発声法・ディクション等も取得。帰国後はサイトウキネンフェスティバル等でコレペティトゥールとして活躍。年間ステージは100を超え、リサイタル等のピアニストとしてその幅広い音色、繊細な音楽表現には定評がある。2006年江原啓之「スピリチュアル・ヴォイス・カウントダウン」大阪城ホールにて大阪センチュリー交響楽団を指揮し、指揮者デビューを果たした。また、08年「NHKニューイヤーオペラコンサート」において、プッチーニの生の映像をバックにプッチーニのピアノ・ソロを演奏し、好評を博した。09年11月国立音楽大学音楽研究所公演プッチーニ『ラ・ロンディネ』にてオペラ指揮者デビュー。確実にこの分野でもキャリアを伸ばしている。10年には自身が主宰するGruppo Kappa Opera旗揚げ公演『ヘンゼルとグレーテル』で各方面から絶賛を浴び、11年からはリサイタルシリーズ《歌霊》をスタートさせるなど、その活動は留まるところを知らない。現在、国立音楽大学及び大学院准教授。 |