ヴィクトリア・ムローヴァ
~バッハ無伴奏の夕べ~
2013年4月16日(火) 19:00開演
全席指定 8,000円
(c)Max Pucciariello |
ヴィクトリア・ムローヴァ(ヴァイオリン) |
完璧なる技、美しい音、深い知性。ヴィクトリア・ムローヴァが現代最高峰のヴァイオリニストの一人であることはおそらく誰もが認めることでしょう。常に世界的な高評価を得ながらひとつところに止まらず、新しいことに挑戦し続けています。多くの聴衆が待ち望んでいた、実に11年ぶりとなる日本リサイタルは、バッハの無伴奏をガット弦で。エレガントな挑戦者の”今”の音楽に耳を傾けてください。
J.S. バッハ:
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
※休憩なし
(c)Henry Fair |
ヴィクトリア・ムローヴァ(ヴァイオリン) モスクワ中央音楽学校に学び、モスクワ音楽院にてレオニード・コーガン教授に師事する。1980年にヘルシンキで行われたシベリウス国際ヴァイオリン・コンクールに優勝し、さらに82年チャイコフスキー国際コンクールで優勝。その類稀な才能は世界的に注目を集め、83年の西側への亡命が大きな話題となる。ウィーン・フィル、ベルリン・フィルをはじめとする世界の主要オーケストラのほとんど全てと共演。またアバド、マゼール、メータ、ラトル、ムーティ、小澤征爾、ハイティンク、ブーレーズ等の一流指揮者と共演する。古楽器オーケストラとの共演も多く、これまでエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団やイル・ジャルディーノ・アルモニコ、ヴェニス・バロック・オーケストラ、レヴォリューショネル・エ・ロマンティックなどと共演している。またチェンバロ奏者のオッタヴィオ・ダントーネとも数多くツアーを重ねている。バッハの無伴奏ソナタとパルティータの録音は、世界的に高く評価され、彼女のバロック音楽探究における重要な標石となっており、現在、バッハの無伴奏プログラムで世界各地でリサイタルを開いている。一方、現代音楽に対する挑戦は、2000年に発売されたアルバム「鏡の国のアリス」から始まる。このアルバムではマシュー・バーリーの編曲によるワールド・ミュージック、ジャズ、ポップス作品を演奏。次いでフレイザー・トレイナー、トーマス・ラルヒャーといった若手作曲家に新作を委嘱して初演する。最近ではクラシック、ジプシー、ジャズの要素を取り入れたアルバム“ぺザント・ガール”をリリースし、ライヴ演奏も行っている。近年、ロンドンのサウス・バンクやウィーンのコンツェルトハウスといった一流コンサート・ホールのレジデント・アーティストとしても活躍。10/11年シーズンには、ロンドン交響楽団の“アーティスト・イン・フォーカス”を務め、11/12年シーズンには、パリのルーヴル美術館オーディトリアムとブレーメン音楽祭のレジデント・アーティストを務める。CDでは、ONYXレーベルのヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」(イル・ジャルディーノ・アルモニコ/ディレクター:ジョヴァニ・アントニーニ)は、05年にディアパソン金賞を受賞。最近ではフォルテピアノのクリスティアン・ベザイデンホウトとベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番とクロイツェル・ソナタの録音が絶賛されており、それを機に2人はシューベルトとベートーヴェン作品のデュオ・リサイタルを行っている。その他ムローヴァ・アンサンブルとシューベルトの八重奏曲、ラベックとアルバム「リサイタル」、ダントーネとバッハのソナタを、またバッハの「6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ」などがある。使用楽器は、1723年のストラディヴァリウス 「ジュールズ・フォーク」、もしくはグァダニーニ。 |