ル・ポエム・アルモニーク
“ヴェネツィア”~謝肉祭(カーニヴァル)の街のざわめき
2012年5月24日(木) 19:00開演
全席指定 6,500円
(c)Guy Vivien |
ヴァンサン・デュメストル(テオルボ、バロック・ギター&音楽監督) バンジャマン・ラザール(ジェスチャー振付/演出) ※バス、ヴァイオリン、パーカッションが変更となりました。 |
クラウディオ・モンテヴェルディ:眠っていても
ビアージョ・マリーニ:ソナタ 第3番
クラウディオ・モンテヴェルディ:ニンフの哀歌
フランチェスコ・マネッリ:ベルガマスカ “舟の客人たち”
ベネデット・フェラーリ:愛を知らぬ者は
:情熱に焦がされて
作者不詳:“井戸で会った村娘”
フランチェスコ・マネッリ:カンツォネッタ “心くすぐる眼差し”
:ハカラ(ナポリ風アリア)
:チャコーナ “わが心は燃え”
※ 本公演には休憩はございません。
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ル・ポエム・アルモニーク 1998年、音楽・芸術監督ヴァンサン・デュメストルのもとに結集したソリスト集団。17世紀末から18世紀前半の歌曲と器楽曲をレパートリーの中心とし、その演奏は、様々な分野とのコラボレーションにより、豊かな実りをもたらしている。俳優やダンサーが、グループの歌手や演奏家に加わった室内楽作品(「妖精たちの踊り」「イル・ファーゾロ」)に加え、2004年以降は、大規模な作品も手掛けている。例えば、モリエールとリュリによるコメディ・バレ「町人貴族」(バンジャマン・ラザール演出)やイタリア音楽とサーカスを組み合わせた独自のプロダクション「バロック・カーニヴァル」(セシル・ルーサ演出)では、俳優やダンサーがメンバーに加わり舞台を創り上げた。そして、リュリ作曲のオペラ「カドモスとハルモニア」(同ラザール演出)では、その時代の美学(ろうそくによる照明、出演者の動き、背景や装置の色付けなど)と現代のステージプロダクションとの調和を深く研究し、成果を得た。その一方で、口承を中心に伝えられてきたフランスの民謡を集めたCD「宮廷の階段に」のように、伝統音楽や民俗音楽を詳しく研究し、初期フランス、イタリア音楽文化の発掘にも熱心に取り組んでいる。現在本拠をオート・ノルマンディ地方ルーアン市に置く彼らは、結成以来ヨーロッパ各地に加え、中東、北中南米、東アジア等、文字通り世界中をツアーし続けており、とりわけローマ、ニューヨーク、東京の聴衆とは強い絆が生まれつつある。「町人貴族」「バロック・カーニヴァル」「カドモスとハルモニア」など、ル・ポエム・アルモニークが生み出した傑作ともいえる舞台作品は、これまでにパリ・コミック座、シャンゼリゼ劇場、パリのシテ・ド・ラ・ムジーク、ルーアン歌劇場をはじめ、エクサンプロヴァンス、ルクセンブルグ、ユトレヒト、マドリッド、ナポリ、プラハ、ブダペスト、サンフランシスコなど、約130公演、15万人を超える観客数を誇る異例の大成功を収めている。最新作はパートナー・シップを結ぶパリ・コミック座とルーアン歌劇場の共同制作によるカヴァッリの「エジスト」(12年2月上演)、今後はモリエールとシャルパンティエの「病は気から」、またパリ・アテネ劇場等でシチリア・パレルモの伝統的な人形劇を取り入れた「カリギュラ」を上演予定。アルファ・レーベルよりリリースされている録音は、98年以来、CD・DVDの売上が15万枚を超えるという驚異的な記録を誇るとともに、批評家からも高く評価されている。その多くが“シャルル・クロ・アカデミー・グランプリ”、“ディアパゾン・ドール賞”(06年「町人貴族」のベストDVDを含む)、ル・モンド・ド・ラ・ムジーク誌の“ショック・ド・ラネ(今年の衝撃)賞”、03年度プレリュード・クラシック音楽賞(オランダ)、ヴィヴァルディ国際賞(ヴェネツィア)などの賞を獲得している。08年にリリースされた「カドモスとハルモニア」のDVDもディア・パソン・ドール賞を受賞し、クラシカ、BBCミュージック・チョイスで取り上げられるなど高い評価を受けている。 |