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Concert  コンサート情報

波多野睦美 歌曲の変容シリーズ 第7回
弦(いと)の空間
~3種のハープとともに 中世・ルネサンス・バロック~

2011年1020日(木) 19:00開演

全席指定 5,000 

完売

(c)雨宮秀也

波多野睦美(歌)
西山まりえ(中世ハープ/ルネサンスハープ/バロックハープ)

ルネサンスから20世紀までの歌曲の歴史を見渡し、その時代ならではの様式の変化、また同時に時代を越えても変わらず聴く人の心に訴える歌曲の魅力を、熟成期を迎えた大人の歌手、波多野睦美が伝えていくシリーズ。第7回は、中世からルネサンス、バロックまで遡って、それぞれの時代に合わせた3台のハープとともにおおくりします。題して「弦(いと)の空間」。二重唱のように奏でられる西山まりえのハープの弦に乗って、古い歌を紡いでいきます。

 

~変容する時~
地面を歩き 太陽を浴び 空気を吸う
その息が歌に変わるのはいつだろう
風が通り抜けて弦を鳴らすエオリアン・ハープのように
地を渡る風がこの身体を通る時 
歌を奏でてくれることを願う

――波多野睦美

プログラム

【バロック・ハープ】
ギョーム・ド・マショー:私は楽しく生きてゆけるでしょう
作者不詳:おねぼうさん 朝だよ
アントネッロ・デ・カゼルタ/ギョーム・ド・マショー詩:完璧な美

【ルネサンス・ハープ】
作者不詳:グリーンスリーヴス
クローダン・ドゥ・セルミジ:青春時代に生きているかぎり
作者不詳:すてきな知らせ
ホアン・バスケス:何を使って洗いましょう
エステバン・ダーサ:小麦色の娘が泣いていた
アロンソ・ムダーラ:ハープまたはオルガンのためのティエント9番
         :アレクサンドルのパバーナ2番
         :パバーナ1番
         :ハープ奏者ルドビコを模倣したファンタシア10番 (以上ハープ独奏)
ジューリオ・カッチーニ/フランチェスコ・チーニ詩:泉に、草原に
ジューリオ・カッチーニ/オッターヴィオ・リヌッチーニ詩:翼をもった愛の神よ
クラウディオ・モンテヴェルディ:この胸の苦しみが
ジローラモ・フレスコバルディ:こうやって軽蔑するんだね

********** 休憩 **********

【バロックハープ】
ヘンリー・パーセル/キャサリン・フィリップス詩:孤独
ヘンリー・パーセル:劇音楽「アーサー王」より 美しい島
ミッシェル・ランベール:愛する羊飼いの娘は優しくて、貞淑
クラウディオ・モンテヴェルディ:「音楽の諧謔 第2巻」より あなたはすべて私のものだった
タルクイニオ・メールラ:さあ 眠りなさい〜子守歌による宗教的カンツォネッタ〜
マルティン・イ・コル編:ラス・フォリアス (ハープ独奏)
タルクイニオ・メールラ:愚かな恋人
クラウディオ・モンテヴェルディ/ジョヴァンニ・フランチェスコ・ブゼネッロ詩:オペラ「ポッペアの戴冠」より さようならローマ   

 

プロフィール

(c)雨宮秀也

波多野睦美(歌)

宮崎大学教育学部卒業後、英国ロンドンのトリニティ音楽大学声楽専攻科を修了。1990年にイギリス・ルネサンスのリュートソング・プログラムでデビューし、リュート奏者つのだたかしとともに日本、イギリスを中心に多くのコンサート、音楽祭に出演。リュートソングの魅力と新たな可能性を示して広く聴衆の共感と支持を受け、海外のメディアでも高い評価を得ている。また、ルネサンス・バロックから、イギリス、フランス、日本の近現代にいたる歌曲を主要なレパートリーとして活動し、間宮芳生、武満 徹、高橋悠治など日本の現代作品のプログラムにも積極的にとり組んでいる。2005年から王子ホールで「歌曲の変容」シリーズを始める。さらにバッハやヘンデルのオラトリオなどでのソロの他、オペラ出演でもモンテヴェルディ「オルフェーオ」の使者、ムジカ、「ポッペアの戴冠」のオッターヴィア、パーセル「ダイドーとエネアス」のダイドーなど、深い表現力で注目される存在。宗教的な作品を歌う《アンサンブル・エクレジア》、古楽器バンド《タブラトゥーラ》にも参加。パルドン、エイベックスから多数のCD作品を発表している。最新作は自らプロデュースしたパーセルの歌曲集「ソリチュード」。

オフィシャルHP http://www.linkclub.or.jp/~dowland
波多野睦美ブログ http://sonnethm.exblog.jp/

西山まりえ(中世ハープ/ルネサンスハープ/バロックハープ)

東京音楽大学ピアノ科卒業。同大学研究科チェンバロ科修了。在学中に17世紀イタリアのフレスコバルディやピッキなどのチェンバロ作品に魅せられチェンバロの道に進む。研究科修了後ミラノ市立音楽院、バーゼル・スコラ・カントールムに留学、中世およびルネサンスの音楽を学び、卒業後はコンチェルト・ヴォカーレやアンサンブル・フェラーラのメンバーおよびソリストとして活躍した後、2002年に帰国。現在はチェンバロとハープの両方を操るソリストとして、また古楽アンサンブル「アントネッロ」のメンバーとして活躍。バッハのチェンバロ作品の全曲録音プロジェクトが現在進行中。邦人としては類のないヒストリカル・ハープ奏者としても、演奏や録音活動するとともに後進の指導にあたっている。第11回山梨古楽コンクール・チェンバロ部門第1位上原賞および栃木[蔵の街]音楽祭賞受賞。レコード芸術「読者が選ぶピープル2007」、HMV「2008年度期待のアーティスト5名」に選出。

西山まりえブログ ~見果てぬ夢の先 http://nishiyamamarie.blog55.fc2.com/