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Concert  コンサート情報

エマ・カークビー&ロンドン・バロック

2010年513日(木) 19:00開演

全席指定 6,000 

完売

エマ・カークビー(ソプラノ)

[ロンドン・バロック]
イングリット・ザイフェルト(ヴァイオリン)
リチャード・クヴィルト(ヴァイオリン)
チャールズ・メドラム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
スティーヴン・デヴィーン(チェンバロ)

英国が世界に誇る音楽家のひとりであるエマ・カークビーがシェイクスピア作品を題材にした歌の数々をご披露します。共演は2005年に共に来日しているロンドン・バロック。イギリス音楽界の革命期でもあったシェイクスピアの時代。自身、音楽の愛好家であったシェイクスピアの芝居は、ミュージカルに近いものだったとも言われています。当夜は、前奏から16世紀のグローブ座にひとっ飛び。『テンペスト』、『夏の夜の夢』、『十二夜』etc.名戯曲の場面が音楽と共に蘇ります。さあ、古楽界の女王が誘うシェイクスピア・ワールドを存分にお楽しみください。  

プログラム

「シェイクスピア・イン・ラヴ」

ジョン・ジェンキンズ:ファンシーとエア ト短調
ロバート・ジョンソン:5尋の深い海底に (『テンペスト』)
          :蜜蜂が蜜を吸うところで (『テンペスト』)
ジョン・ウィルソン:その唇を持ち去ってほしい (『尺には尺を』)
ヘンリー・パーセル:3声のソナタ集より ソナタ 第4番 ヘ長調
         :『妖精の女王』による組曲 (『夏の夜の夢』)
           ごらんなさい、夜さえもここにいる/愛が甘美な情ならば/
           嘆きの歌/しばしば聞いたが

********** 休憩 **********

アルカンジェロ・コレッリ:ソナタ ニ長調 Op.1-12
アントワーヌ・フォルクレ:ラ・レジャント 気品をもって格調高く
            :ラ・モランジスもしくはラ・プリセーシャコンヌのテンポで
トマス・アーン:シェイクスピアの作品より4つの歌曲
         来たれ、死よ (『十二夜』)/もう怖れることはない (『シンベリン』)/
         教えて、空想はどこで生まれるのか (『ヴェニスの商人』)/
         エアリエルの歌 (『テンペスト』)

プロフィール

エマ・カークビー(ソプラノ)

オクスフォード大学で古典文学を中心とする古典学を学び、その後ジェシカ・キャッシュに声楽を師事。「澄んだ張りのある声で、古楽の純粋な音を凝縮してきた音楽界の宝である」(トロント・グローブ・アンド・メイル)などと讃えられ、世界中に多くのファンを持つ。コンソート・オヴ・ミュージック、アカデミー管弦楽団などと数多くのコンサートで共演しているほか、ロンドンBBCプロムナード・コンサートやヘンデル音楽祭などでオペラにも出演している。録音は、ビンゲンのセクエンツィアからイタリア、イギリスのルネサンス・マドリガル、バロックのカンタータやオラトリオ、モーツァルトやハイドンの作品までと多彩であり、100枚を超える。2007年には英国政府から男性のSir(サー)に相当する称号デイムを授与、08年にはオックスフォード大学から名誉学位を授与された。英国が世界に誇る音楽家のひとり。


ロンドン・バロック

1978年結成の英国の古楽アンサンブル。ガブリエーリ(1600年代)の弦楽レパートリーからモーツァルトまでの作曲家の作品を研究し、それぞれの作曲家の理念に基き、出来るだけその時代の楽器と技法によって演奏することを目的としている。全員がピリオド楽器を使用し(コンサートのピッチは、通常A=415)、曲目によって弦楽器の弓を使い分けるなど、演奏の細部にまで神経が注がれている。演奏は、先取性に満ちた新しい感覚を前面に出しながら、どこまでも自然でのびやか。それでいて、作品の様式感はしっかりと押さえられている。86年の初来日以来、10度目の来日となる。