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Concert  コンサート情報

林 美智子 Player Vol.2
~小さなドラマの世界~

2010年326日(金) 19:00開演

全席指定 5,000


林 美智子(メッツォ・ソプラノ)
河原忠之(ピアノ)
白井 篤(ヴァイオリン)
西江辰郎(ヴァイオリン)
佐々木 亮(ヴィオラ)
海野幹雄(チェロ)

ある時は疾走する青春のヒーロー、ある時は恋に苦悩する青年、またある時には恋を謳歌するヒロイン…舞台に生きる彼や彼女たちを、林 美智子は歌のひとつひとつに生の息吹きを与えて生き生きと蘇らせます。強い感受性と温かい包容力もその魅力の大きな源。聴衆は、ひとたび彼女の歌の世界に触れると魅かれざるを得ません。そんな歌う表現者としての林 美智子の変遷を追いかけるシリーズ「Player」。第2回は、レスピーギの弦楽四重奏との歌曲、ヴィオラとのハーモニーが美しいブラームスの歌曲、珠玉のシュトラウスの歌曲など後期ロマン派の美しいリートの数々をお贈りします。

 

MESSAGE

 

皆様こんにちは!Player Vol.2は「小さなドラマの世界」!
短いながらも素敵な言葉が沢山鏤められたリートの1曲1曲に、
まるでオペラの1シーンを思わせる様な劇的なドラマが隠されています。
言葉とその言葉の奥深さを表すメロディーの一体感は、それは美しい調べとなりホールの空間を満たしてくれることでしょう!
今回は弦楽四重奏との作品もお楽しみいただきます。
是非!足をお運び下さいませ!

――林 美智子

プログラム

マーラー:「若き日の歌」より
       春の朝/思い出/ハンスとグレーテ/ドン・ファンのセレナーデ/
       ドン・ファンの幻想曲/外へ!外へ!
R. シュトラウス:8つの歌 Op.10
          献呈/何も/夜/ダリア/忍耐/ものいわぬものたち/ サフラン/万霊節

********** 休憩 **********

ブラームス:2つの歌 Op.91 (ピアノ&ヴィオラ)
        第一曲 しずめられたあこがれ/第二曲 聖なる子守歌
レスピーギ:夕暮れ ~メッツォ・ソプラノと弦楽四重奏のための~ P101 (弦楽四重奏)
コルンゴルト:5つの歌 Op.38
         幸せを願う/病気の男/古いスペインの歌/イングランドの古い歌/私の女の眼は

プロフィール

林 美智子(メッツォ・ソプラノ)

東京音楽大学卒業。桐朋学園大学研究科、新国立劇場オペラ研修所修了。文化庁派遣芸術家在外研修員として渡独。「国際ミトロプーロス声楽コンクール2003」最高位入賞。第5回ホテルオークラ音楽賞受賞。早くからその存在は注目を集め、2002年二期会『フィガロの結婚』(宮本亜門演出)ケルビーノで絶賛を博す。同役は06年の再演、及び07年新国立劇場公演でも演じ、当り役としての評価を不動のものとする。確かな歌唱力と抜群の存在感は国内外問わず高い評価を得ており、『ばらの騎士』オクタヴィアンではG.クレイマー、A.ホモキ、『皇帝ティトの慈悲』セストではP.コンヴィチュニーと、いずれも世界的演出家から最大級の賛辞が寄せられている。最近では佐渡裕指揮『カルメン』でタイトルロールを演じ、原作の描く本来のカルメン像を見事に再現して絶賛された。コンサートでも、チョン・ミョンフン、パーヴォ・ヤルヴィ等の著名指揮者やN響等主要オーケストラと多数共演しており、「NHKニューイヤーオペラコンサート」には05年から連続出演している。また林自身を想定して書かれた「演劇的組歌曲『悲歌集』」(詞:林 望・曲:野平一郎)や、自ら作詞し野平一郎に作曲を委嘱した「夜~La Nuit」を披露するなど、意欲的な取り組みに挑んでいる。人気、実力とも群を抜き、今や日本のオペラ界、声楽界をリードする存在として活躍している。ビクターより「赤と黒」「地球はマルイぜ」が絶賛発売中。二期会会員。

オフィシャルHP http://www.michikohayashi.com/

河原忠之(ピアノ)

国立音楽大学卒業。同大学大学院修了。1991年より渡伊。故アルド・プロッティのもとオペラ伴奏ピアニストとして務め数々の演奏会に出演。またマリア・カルボーネのもとでは伝統的なイタリアオペラの表現にとどまらず、発声法・ディクション等も習得。帰国後はサイトウキネン・フェスティバル等でコレペティトゥールとして活躍。年間ステージは100を超え、リサイタル等のピアニストとしてその幅広い音色、繊細な音楽表現には定評がある。2006年江原啓之「スピリチュアル・ヴォイス・カウントダウン:大阪城ホール」にて大阪センチュリー交響楽団を指揮し、指揮者デビューを果たした。また、00年NHKニューイヤーオペラコンサートにおいて、プッチーニの生の映像をバックにプッチーニのピアノ・ソロ曲を演奏し、好評を博した。現在、東京藝術大学大学院、国立音楽大学及び大学院非常勤講師。

白井 篤(ヴァイオリン)

NHK交響楽団第2ヴァイオリンフォアシュピーラー。朋学園大学卒業。1996年、イタリア・シエナのキジアーナ音楽院夏期セミナーに参加、全額奨学金及びディブロマを取得。第16回霧島国際音楽祭にて奨励賞受賞。99年、NHK交響楽団に入団。アフィニス文化財団平成15年度海外研修員としてオーストリア/ウィーン市立音楽院教授 アレキサンダー・アレンコフの元へ留学。現在、クァルテット リゾナンツァ 1st Violin、ストリングアンサンブル「Vega」メンバー。

西江辰郎(ヴァイオリン)

桐朋学園ソリストデュプロマコース修了。全日本学生音楽コンクール第1位。2001年仙台フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスターを経て05年4月より新日本フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター。セレーノ弦楽四重奏団を結成し、最優秀カルテットとして「緑の風音楽賞」および松尾音楽助成受賞。Fontecよりプロコフィエフと世界初演のA.クオッツォのソナタをカップリングしたCD「西江辰郎&アンダローロ デュオリサイタル」(FOCD-9236)をリリースしている。

オフィシャルHP http://homepage3.nifty.com/nishie-tatsuo/

佐々木 亮(ヴィオラ)

NHK交響楽団首席奏者。東京藝術大学卒業。安宅賞受賞1991年、現音室内楽コンクール第1位、「朝日現音賞」受賞。92年、東京国際室内楽コンクール(民音)第2位、「ルフトハンザ賞」受賞。同年秋より、ニューヨーク、ジュリアード音楽院に奨学生として入学。アスペン音楽祭、マルボロ音楽祭に参加。卒業後、ソロ、室内楽奏者として全米各地にて活動。これまでに内田光子、ヒラリー・ハーン、ナージャ・サレルノ=ソネンバーグ、リン・ハレル等と共演し、好評を博す。

海野幹雄(チェロ)

桐朋学園ディプロマコース修了。第20回霧島国際音楽祭特別奨励賞、第12回全日本ソリストコンテスト優勝等、数々の賞を受賞。ソロや室内楽の他、山響、東京シティ・フィル、関西フィル等に首席として客演。2008年には東京文化会館、2009年には王子ホールにてリサイタルを開催、好評を博した。室内オーケストラARCUS、トウキョウ・モーツァルト・プレイヤーズメンバー。平成22~23年度公共ホール音楽活性化事業(財団法人地域創造主催事業『おんかつ』)登録アーティスト。