加藤昌則(作曲・ピアノ)

出演回数 53回

王子ホール25周年おめでとうございます!
四半世紀ですかぁ。学生時代に「銀座にすんげぇホールができたらしいぜ」と聞いて、何度かお客としてホールに行き、「いつかは自分もこのステージに立つのかなぁ」なんて何の根拠もない自信の未来を夢見ていたけれど、実際に立つまでには随分時間がかかったなぁ。(涙) だからか今でも舞台に立つと不思議な緊張をします。

コンサートプレビューを担当するようになってからは、プレビューを書いた様々な公演も観ましたが、その個性的で質の高い演奏の数々にもたくさん刺激を受けました。ル・ポエム・アルモニークなどはその代表的なものですが、バロック音楽の多彩さに気付かされるきっかけになった演奏会でもありました。

そして今、自分の企画は22回目を迎えるところまで来ましたが、一つの場所でこれだけたくさんの機会を得られたことはとても幸運だったし、加藤にそんな企画を任せるなんて、ホールとしては賭けに近かったのではないかと、その先見の明を讃え。。。おっと、その最初の英断に感謝の念が絶えません。

修行時代から、自分の音楽の成長の機会をいろんな形で与えてくれたのが、このホールだった訳ですが、ほぼ自分の音楽家生活と同じ年月を費やした王子ホールには、客席にも、楽屋にも、ステージにも自分の足跡があるような気すらして、感慨深い想いです。

ホールが25年続くのはホール関係者の見えない尽力はもちろんのこと、絶えない聴衆の熱意によって支えられたことも大きいはずです。自分の最初の公演が満席で迎えられたのは、そういう空気がすでに出来上がっていた証でした。
まだまだ僕はくたばらないつもりです。王子ホールの次なる記念の年にも、関われるように頑張りますよ。
そしてまた一緒に祝いたいなぁ。

2009年10月7日 「Café プラハ」より、緊張の登場シーン。たっぷり注いだビールを乗せてさらに自らを追い込むスタイル。

2011年12月19日 「X’maro 2011」ではタンゴ作品やクリスマス・ソングのアレンジとピアノ演奏を担当。

2015年11月4日 「Café イスタンブール」ではこれまで時折小ネタとして使ってきた鍵盤ハーモニカの妙技を披露。