ウェルナー・ヒンク(ヴァイオリン)

出演回数 13回

王子ホールという素敵な空間が、素晴らしいオーディエンスに最高の音楽を提供するようになって25年ということで、ほんとうにおめでとうございます。王子ホールでの演奏は毎回とても楽しいものでした。スタッフの皆さんのサポートにはたいへん感謝しています。私はこれまでに13回登場しているとか? 今となっては具体的に思い出すことは難しいのですが、とくに印象に残っているのが遠山慶子さんとモーツァルト・チクルスを行った際にインタビューを受けたときのことです。私たちはもう30〜40年一緒に演奏しており、お互いの音楽を通じてコミュニケーションをとってきました。だから楽器を持たずに腰を落ち着けて語り合うというのはむしろ珍しいことだったのです。当然といえば当然なのですけれど、それまでに音楽を通じて語り合ってきたことと、実際に言葉で確かめ合ったことと、内容は一貫していました。その後のモーツァルト・チクルスはとてもうまくいったと思います。 王子ホールとオーディエンスの皆さんのご多幸を祈りつつ。

2008年5月23日 40年以上籍を置いたウィーン・フィルを退団することとなったこの年、ウィーン弦楽四重奏団として4度目の出演を果たし、ブラームスの弦楽四重奏曲第1番、第2番を熱演。

2009年11月 遠山慶子と足掛け2年、全4回の「モーツァルト・チクルス」を敢行。初年度の公演の合間に『珍しい』両名のインタビューが実現した。

2010年12月2日 「モーツァルト・ツィクルス」最終日。30年来の盟友とはこの秋も共演予定があるとのこと。