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Concert  コンサート情報

《バロック・ライヴ劇場》第7回公演
ル・ポエム・アルモニーク  “ダンツァ!”

2017年523日(火) 19:00開演

全席指定 6,500

完売
2017年2月25日(土)

ル・ポエム・アルモニーク(古楽アンサンブル)
 ヴァンサン・デュメストル
 (音楽監督/テオルボ/バロック・ギター)
 クレール・ルフィリアートル(ソプラノ)
 フィオナ・プパール(ヴァイオリン)
 ルカ・ペレス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 エリーズ・クリスティアンス(ヴィオローネ)
 ペレ・オリヴェ(パーカッション)

ルイス・デブリセーニョ『17世紀のパリのスペイン音楽』のCDで金字塔を打ち立てた、ヴァンサン・デュメストル率いるル・ポエム・アルモニーク。祝祭的で舞踊的要素を併せ持つスペイン音楽は、その後もデュメストルの美意識を刺激、かつ魅了し続け、ついにスペイン音楽を中心とした新しいプログラムが生まれました! ルイ13 世とスペイン国王フェリペ3世の娘アナとの結婚式に始まり、ロイヤル・バレエに至るまで、フランス宮廷で活躍するスペイン人たちは、時にフランス人たちを打ち負かすほどの存在感を放っていました。フランス人たちは闘争心を煽られ、そのことによって様々な文化的発展が生み出されました。優れた踊り手であり、さらには母方にスペインの血を引くルイ14世の時代には、宮廷にも街にもフォリア、サラバンド、エスパニョラスなど世俗曲が同じように響き渡っていたのです。このプログラムでは、バラエティに富んだ楽器群から繰り広げられる熱狂的なダンスのリズムに声楽を組み合わせた、これぞヴァンサン・デュメストルの真骨頂ともいうもいうべき作品の数々が披露されます。17 世紀パリで繰り広げられたであろう、素晴しく新鮮かつ即興的な音楽が、今、名手たちの手でここに蘇ります!

プログラム

ブリセーニョ:エスパニョレータ「さあ踊ろう!サラバンダだ」
作者不詳:世俗歌曲集『トノ・ウマーノ』より 「泣け、泣くがいい、わが両の目よ」
ブリセーニョ:ビリャーノ 「侯爵様の馬は」
      :パッサカーリェ 「おれが仕込んできたなら、俺の妻を」
マルティン・イ・コル:ガイタの調べによる変奏曲
ブリセーニョ:フォリア 「山暮らしのお嬢さん、あなたは両目で」
デ・ラ・バルカ:人生は夢
ル・バイイ:私は狂気
作者不詳:カナリオ
ムリニエ: スペインのエール 「小舟は今、岸辺にあって」
作者不詳:ビリャンシーコ集 『ウプサラ歌集』より 「違う、おれは違うんだ」
ベルシェス(ベルセス):『トノ・ウマーノ』より 「ああ、何とひどい!」
ブリセーニョ:セギディーリャ 「教えて、何がいやなの?」

※本公演には休憩がありません

プロフィール

ル・ポエム・アルモニーク(声楽&古楽アンサンブル)

ル・ポエム・アルモニークは、リュート/ギター奏者のヴァンサン・デュメストルによって、1998年に結成された古楽アンサンブル。17世紀末から18世紀前半の音楽を中心としたレパートリーを持ち、結成当初から、芝居や踊りなど他の芸術分野を巻き込んだチームワークで話題となっている。“ル・ポエム・アルモニーク”というグループ名は、当時の詩学(美学)にこだわり、音楽をとりまく文化風土を踏まえた上で、視野を広くもって演奏していく姿勢を表している。その結晶ともいえる金字塔がモリエールの『町人貴族』(リュリ作曲/バンジャマン・ラザール演出)である。音楽はもとより、最新研究を取り入れた朗読法、役者の所作、蝋燭のみによる舞台照明にいたるまで、太陽王の時代にワープしたような前代未聞の舞台が話題となった。そのDVDは初年度で異例の2万枚のセールス記録し、ほぼあらゆる賞を総なめにした。その後も、俳優、ダンサー、曲芸師、人形遣いなどあらゆるジャンルと芸術家と歌手やミュージシャンがコラボレーションする作品、『バロック・カーニバル』(セシル・ルサ演出)、『To be or not to be (生か死か)』(ヴァンサン・ユーグ演出)などを発表している。また同時に、『ダイドーとエネアス』(セシル・ルサ&ジュリアン・ルベック演出)の成功により、現代的感覚に富んだ作品も披露した。結成20周年となる2018年は、ロシアのペルミ国立オペラ・バレエ劇場にて、新演出によるリュリの作品を発表予定。演奏会では、モンテヴェルディのマドリガル集、クープランのルソン・ド・テネブルなどバロックの主要な作品を披露する一方、録音では、『フランスの古いロマンスとコンプラント』のようなフランスの伝統音楽に特化したものや『ノヴァ・メタモルフォージ~1600年前後のミラノの教会音楽』など知られざる作品を幅広く発表し、その音楽性の高さを示している。また最近では、大編成で、大合唱団と行う規模の大きな作品も手がけており、17年には、パーセルの頌歌とジェレマイア・クラークの作品を一緒にした『Son of England』と名付けたアルバムのリリース、またミシェル=リシャール・ドラランドのグラン・モテ集のベルサイユ宮殿のロイヤル・チャペルでの録音を予定している。現在ノルマンディーを拠点とするル・ポエム・アルモニークは、ルーアン歌劇場のレジデント・アンサンブルとして、年間を通してこの地方で活動を行っている。16年2月からは、ルーアンの芸術文化センターで、ヴァンサン・デュメストルが企画するコンサートや文化的イベントのシリーズ『The Baroque Seasons』が行われている。結成以来、ヨーロッパをはじめ、北米、南米、アジアなど世界各国の主要な劇場で演奏を行い、古楽ファンのみならず、世界中の聴衆を魅了しつづけている。