イザベル・ファウスト、ジャン=ギアン・ケラス
&アレクサンドル・メルニコフ
2017年2月24日(金) 19:00開演
全席指定 9,500円
ファウスト、ケラス、メルニコフ…夢のトリオによる奇跡の一夜が実現します。プログラムは王子ホール仕様のオール・シューマン。傑出した才気に富む3人が濃密なシューマンのロマンチシズムに蔽われた才気をどのように捉え顕わにしていくのでしょうか、いやが上にも期待が高まります。
シューマン:ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 Op.63
:ピアノ三重奏曲 第2番 ヘ長調 Op.80
:ピアノ三重奏曲 第3番 ト短調 Op.110
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イザベル・ファウスト(ヴァイオリン) 近年ヨーロッパで活躍の目覚しい音楽家の1人で、その並外れたテクニックと洗練された音楽性で、聴衆および専門家の間でも非常に高い評価を獲得している。クリストフ・ポッペンとデネス・ジグモンディに師事。1987年レオポルド・モーツァルト・コンクール、93年パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール優勝。これまでに、アバド指揮ルツェルン祝祭管、ベルリン・フィルをはじめ、ロンドン・フィル、バイエルン放響、ミュンヘン・フィル、パリ管、チェコ・フィル、ボストン響、WDRケルン放響、BBC響、マーラー室内管、ドイツ・カンマーフィル・ブレーメン等と、日本ではN響、都響、新日本フィル、東響、日本センチュリー響、札響等と共演している。指揮者ではアバド、ヤンソンス、ハーディング、ブリュッヘン、ビエロフラーヴェク、ベルティーニ、ホリガー、アントニーニ等と定期的に共演している。古楽器からモダンまであらゆる演奏スタイルを確立しており、そのレパートリーはバッハからリゲティ、メシアン、ジョリヴェといった前衛的作品まで様々な時代の作品を網羅している。室内楽演奏家としても数々の音楽祭に出演し、メルニコフ、フォークト、シュタイナー、C.テツラフ、T.ツィンマーマン、ペルガメンシコフ、イッサーリス、C.ハーゲン等と共演している。CDはハルモニア・ムンディより、バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータ、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集(ピアノ:メルニコフ)、ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(ハーディング指揮マーラー室内管)、バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第1番&第2番(ハーディング指揮スウェーデン放響)、シューマン:ヴァイオリン協奏曲&ピアノ三重奏曲第3番(エラス=カサド指揮フライブルク・バロック・オーケストラ、チェロ:ケラス、ピアノ:メルニコフ)など多数リリース。数多くの賞を受賞している。使用楽器は、ストラディヴァリウス「スリーピング・ビューティ」(1704年製)。 |
(c)Marco Borggreve |
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ) モントリオール生まれ。リヨン国立高等音楽院、フライブルク音楽大学、ジュリアード音楽院でチェロを学ぶ。90年より2001年までアンサンブル・アンテルコンタンポランのソロ・チェロ奏者を務めた。レパートリーはバロックから現代まで多岐にわたり、ウィーン楽友協会、コンセルトヘボウ、ウィグモアホール、カーネギーホール等、欧米の権威あるコンサートホールの多くでリサイタルを行っている。また、フィルハーモニア管、パリ管、チューリッヒ・トーンハレ管、スイス・ロマンド管、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、BBC響、フィラデルフィア管、N響、読響、東響を始めとするオーケストラ、F.ブリュッヘン、J.ビエロフラーヴェク、L.スラットキン、D.スターン、I.フィッシャー、Y.ネゼ=セガン、R.ノリントンを含む指揮者と共演。優れた室内楽奏者としても知られ、2002年にA.ヴァイトハース(Vn)、D.ゼペック(Vn)、T.ツィンマーマン(Vla)とアルカント・カルテットを結成し、定期的に演奏活動を行っている。これまでに20作を超えるCDをリリースし、数々の賞を受賞している。16年にはファウスト(Vn)、メルニコフ(Pf)との共演による「シューマン・プロジェクト」CD第3弾をリリースした (ハルモニア・ムンディ/キングインターナショナル)。演奏楽器は1696年ジョフレド・カッパ製(メセナ・ミュジカル・ソシエテ・ジェネラルより貸与)。02年グレン・グールド国際プロテジェ賞受賞。ドイツ・フライブルク音楽大学教授。 |
(c)Marco Borggreve | アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ) 1973年モスクワ生まれ。16歳で、シューマン国際コンクール、エリザベート王妃国際音楽コンクール、エネスコ国際コンクールと矢継ぎ早に上位入賞を果たす。モスワ音楽院では名教授レフ・ナウモフキ教授に師事。92年ドイツのシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭に伝説の巨匠リヒテルの代役として演奏。満場の聴衆から熱狂的な拍手を贈られた。リヒテルにその才能を認められたメルニコフは、ロストロポーヴィチ、バシュメット、グットマン、ヴィルサラーゼ等との共演を通して直接影響を受けながら、独自の音、色彩を完成させた。また、リヒテルは彼をロシアのタルーサ音楽祭に、彼の室内楽をフランスのツールに招待している。ロイヤル・コンセルトへボウ管、ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管、フィラデルフィア管、ミュンヘン・フィル、北ドイツ放響、フランクフルト放響、フィルハーモニア管、BBC響、バーミンガム市響、ロシア・ナショナル管、N響など世界主要オーケストラと多数共演。リサイタルは、ウィグモア・ホール、ウィーン・コンツェルトハウス、シャトレ劇場、コンセルトヘボウなど世界の名門ホールで開催。同時に、クラウディオ・アバド音楽祭やシュレスヴィヒ・ホルシュタイン、ヴェルビエ音楽祭にも出演している。室内楽では、ファウスト、ケラス、シュタイアーなどと共演。歴史的なフォルテピアノも演奏し、コンチェルト・ケルン、ベルリン古楽アカデミー等の優れたアンサンブルと定期的に共演している。一方でファウストとのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲録音は、グラモフォン賞とドイツのエコー・クラシック賞に輝き、この曲の録音の試金石となった。また、ショスタコーヴィチの前奏曲とフーガ全曲録音は、BBCミュージック・マガジン賞、ショク・ド・クラシカ、ドイツレコード批評家賞の年間賞を受賞。翌年にはBBCミュージック・マガジンの「史上最高の50選」にも選ばれている。 |