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Concert  コンサート情報

《バロック・ライヴ劇場》第6回公演
アマンディーヌ・ベイエ&リ・インコーニティ
“デサフィナード”

2016年128日(木) 19:00開演
全席指定 6,500

完売
2016年6月25日(土)

アマンディーヌ・ベイエ(音楽監督/ヴァイオリン)
リ・インコーニティ(古楽アンサンブル)
アルバ・ロカ(ヴァイオリン)
マルタ・パラモ(ヴァイオリン&ヴィオラ)
バルドロメーロ・バルシエーラ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フランチェスコ・ロマーノ(テオルボ)
アンナ・フォンターナ(チェンバロ、オルガン)

2014年の初来日で一瞬にして聴衆を魅了したバロック・ヴァイオリニスト率いるフランスの古楽アンサンブルがバロック・ライヴ劇場に再び旋風を巻き起こします。今回は、バロック中期の同時代に生きた2人の作曲家パッヘルベルとビーバーに焦点を当てます。スコルダトゥーラ奏法(弦楽器の変則的な調弦法)の音楽、「パッヘルベルの「音楽の楽しみ」とビーバーの「ロザリオのソナタ」が絡んでいき、最後にはあのパッヘルベルのカノン本来の形で結び合うというプログラム。タイトルの“デサフィナード=音はずれ”の知的なユーモアににやりとしながら、弦の音に思わず惹きこまれていくことでしょう。

プログラム

~J.パッヘルベル(1653-1706)とH.I.F.ビーバー(1644-1704)のスコルダトゥーラ奏法音楽~

パッヘルベル:「音楽の楽しみ(1695)」より パルティータ 第5番 ハ長調
ビーバー:「ロザリオのソナタ」より 第10番 “磔刑” ト短調
パッヘルベル:「音楽の楽しみ」より パルティータ 第2番 ハ短調
ビーバー:「ロザリオのソナタ」より 第7番 “むち打たれ” ヘ長調

********** 休憩 **********

パッヘルベル:4声のパルティータ ト長調
ビーバー:「ロザリオのソナタ」より “パッサカリア” ト短調
パッヘルベル:「音楽の楽しみ」より パルティータ 第4番 ホ短調
パッヘルベル:カノンとジーグ ニ長調

プロフィール

アマンディーヌ・ベイエ(音楽監督/ヴァイオリン)  

フランス古楽界の新世代を代表するバロック・ヴァイオリン奏者。エクサン=プロヴァンスでオーレリア・スパダロに師事したのちパリ国立高等音楽院、スイスのバーゼル・スコラ・カントルムに入学。キアラ・バンキーニのもとで古い時代のヴァイオリン奏法への研鑽を深め、同時にクリストフ・コワン(バロック・チェロ)、ホプキンソン・スミス(リュート)といった巨匠たちにも薫陶を受けた。1998年ボンポルティ国際コンクール、2001年トリノ・ヴィヴァルディ・コンクールで入賞。その後フランスのカフェ・ツィマーマンの第2ソリストとして共演関係を続けながら、自らアサンブレー・デゾネート・エ・キュリュを共同主宰。06年に新たなアンサンブル、リ・インコーニティを結成。ソリストとしては、12年にリリースしたバッハの『無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ』が数々の賞を受賞。パルティータ第2番をダンサーと共演する演奏会を続けている。また、G.カルミニョーラ、K.ベザイデンホウトなどともたびたび共演。演奏会での数々の名演をくりひろげながら、AlphaおよびZig-Zag、ハルモニア・ムンディに多くの名録音CDを残している。10年からバーゼル・スコラ・カントルムで、キアラ・バンキーニの後任としてバロック・ヴァイオリン科教授を務める。


(c)Clara Honorato

リ・インコーニティ(古楽アンサンブル)

2006年アマンディーヌ・ベイエによって設立。アンサンブルの名前はヴェネツィアの「Accademia degli incogniti (名もなき者たちのアカデミー)」からとられた。響きの実験、新しいレパートリーの探求、「古典」の再発見など、すべての「知られていない」ものに対する興味を養うことにより、インコーニティの名の精神をさらに取り入れることを試みている。モンテ・カルロ歌劇場、パリ市立劇場といった著名なホールやレーゲンスブルク古楽音楽祭、サブレ・シュル・サルト音楽祭(フランス)などヨーロッパ、アジア、アメリカの著名なホール、古楽音楽祭で演奏している。最初のレコーディングであるJ.S.バッハの4つのヴァイオリン協奏曲集のCDはショック・ド・モンド・デ・ラ・ムジーク賞などを受賞。ヴィヴァルディの『四季』、3つの珍しい協奏曲とコレッリの合奏協奏曲集Op.6(全曲)、および2つの未出版合奏曲は、ディアパソン・ドール、ショック・ド・クラシカ、グラモフォン・エディターズ・チョイスなど多くの賞を受賞。特にヴィヴァルディの『四季』は数週間、フランスのクラシック音楽CDセールスの首位を飾った。また、ハルモニア・ムンディに移籍後初のCD、F.クープラン作品集『アポテオーズ』はディアパソン・ドールを受賞。最新ディスクは、パッヘルベルの組曲『4月の嵐』。14年に次いで2回目の来日。