ojihall


Concert  コンサート情報

ミシェル・ダルベルト

2013年1123日(土・祝) 15:00開演

全席指定 7,000

完売
2013年6月29日(土

ミシェル・ダルベルト(ピアノ)

フランスの巨匠ミシェル・ダルベルトが2年ぶり、3度目の登場でお得意のシューベルトから待望の後期3大ソナタを披露をしてくれます。シューベルトの深い解釈に定評があり14枚に及ぶピアノ作品全集を残しているダルベルト。シャイでダンディーな横顔はそのままに、近年は風格が備わって、今や懐かしい巨匠の風情を演奏にも湛えています。今回のプログラム構成はダルベルトがかねてより王子ホールで実現したかったもの。3つのソナタと共にやはり後期に作曲された3つのピアノ曲を添えているところが彼らしく、「3部構成で皆さん集中できてよい演奏会になると思う。」と常に聴衆に心を寄せることも忘れません。円熟の時を迎えているダルベルトが、皆さまを晩年のシューベルトがさすらった森へ誘います。

プログラム

シューベルト:

 3つのピアノ曲 D.946
 ピアノ・ソナタ 第19番 ハ短調 D.958

 ********** 休憩 20分 **********

 ピアノ・ソナタ 第20番 イ長調 D.959

 ********** 休憩 5分 **********

 ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D.960

プロフィール

ミシェル・ダルベルト(ピアノ)

1955年パリ生まれ。3歳半でピアノを始め、12歳の時にアルフレッド・コルトーの愛弟子ヴラド・ペルルミュテールに紹介され、68年パリ国立高等音楽院のペルルミュテールのクラスに入学、9年後卒業。75年のクララ・ハスキル・ピアノ・コンクールで優勝。3年後、リーズ国際ピアノ・コンクールで優勝し、同年代のピアニストの中でも際立った存在として一躍注目を集める。デビュー当時よりシューベルト、モーツァルトの解釈には定評があり、その他リスト、ドビュッシー、フォーレ、ラヴェルの演奏も、高く評価されている。これまでに、エーリヒ・ラインスドルフ/パリ管、故サー・コリン・デイヴィス/ロイヤル・コンセルトヘボウ管、故ヴォルフガング・サヴァリッシュ/スイス・ロマンド管、クルト・マズア、レナード・スラトキン/フランス国立管、エリアフ・インバル/ウィーン響、(旧)フランクフルト放送響、アンドルー・デイヴィス/ロンドン・フィル、シャルル・デュトワ/モントリオール響、マンフレッド・ホーネック/オスロ・フィル、ユーリ・テミルカーノフ/サンタチェチーリア管のほか、マレク・ヤノフスキ、ギュンター・ヘルビッヒ、ネーメ・ヤルヴィ、ジョゼフ・スヴェンセン、フランツ=ポール・デッカー、ハンス・フォンク、ドミトリ・シトコヴェツキー、ジョン・ネルソン、ぺトル・アルトリヒテル、ルドルフ・バルシャイ等の指揮者と共演。またルツェルン、モントルー、エディンバラ、ウィーン、エクサン・プロヴァンス、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン、モントリオール、シアトルなどの音楽祭に客演している。一方で室内楽奏者としてもヘンリク・シェリングとベートーヴェンのソナタ全曲演奏会、ニキタ・マガロフと2台ピアノ演奏会を行ったほか、ボリス・ベルキン、ドミトリ・シトコヴェツキー、リン・ハレル、トルルス・モルク、ルノー・カプソン、ゴーティエ・カプソン、ニコライ・ズナイダー、ユーリ・バシュメット、アンリ・ドマルケット等と共演している。レコーディングにも非常に積極的であり、最初の録音であるシューベルトの2つのソナタがアカデミー・シャルル・クロ・グランプリを受賞。中でも、DENONに録音したシューベルトのピアノ作品全集の14枚組のCDは特筆に値する。その他グリーグのピアノ協奏曲やシュトラウスの「ブルレスケ」をポミエ指揮フィルハーモニア管と、シューマンのピアノ協奏曲のライブ演奏をウィーン音楽祭でインバル指揮ウィーン響と、また、バーバラ・ヘンドリックスとのフォーレの歌曲集や、ジェシー・ノーマンとのショーソンの歌曲集などがある。現在はBMGに幅広いレパートリーを録音しており、最初のドビュッシーの前奏曲集は雑誌「ル・モンド・ドゥ・ラ・ミュジーク」で特選盤に選ばれ、またジョン・ネルソン指揮パリ室内管とモーツァルトのコンチェルト第20番、第22番も録音している。2004年リリースの「リゴレット-リスト編曲~ヴェルディ、ワーグナー/トランスクリプション」は、グラモフォン、ディアパソン、クラシックFMなど各誌で絶賛され、売行きも同夏のトップを記録した。08年には、新進チェロ奏者アンリ・ドマルケットとブラームスのソナタ集を録音。最近では、スイスの出版社La Doganaより、バリトンのシュテファン・ゲンツとシューベルトの「冬の旅」をリリース。また、ヴァージン・クラシックスより、ルノー・カプソン、エベーヌ・カルテット他と録音したフォーレの室内楽全集の5枚組CDが発売され、好評を博す。91年から09年までクララ・ハスキル・ピアノ・コンクールの審査委員長を務め、現在は理事。11年からパリ音楽院で教鞭をとり、教授として後進の指導にあたっている。日本では、N響、都響、読響、東響と共演。また、06年放映のNHKテレビ「スーパーピアノレッスン」では講師を務め、エスプリに富んだ演奏を披露した(08年4月~7月、NHK再放送)。96年にフランス政府から国家功労勲章を授与されている。