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Concert  コンサート情報

東京クヮルテット ラスト・コンサート

2013年521日(火) 19:00開演

全席指定 7,000

完売
2013年2月23日(土)

(c)Marco Borggreve

マーティン・ビーヴァー(ヴァイオリン)
池田菊衛(ヴァイオリン)
磯村和英(ヴィオラ)
クライヴ・グリーンスミス(チェロ)

 

最後はやっぱり王子で、4人で、ハイドン、バルトーク、シューベルトの最後の曲で、FIN。終わりがあるから美しいのかもしれません。2013年7月に解散が決まった東京クヮルテット。40周年記念コンサートもここ王子ホールで開催したこの日本が誇る国際的カルテットは、輝かしい歴史を残しつつ、今、有終の美を飾る時が来ました。この数年、当ホールでホームグラウンドのように毎年演奏会を開催してきただけに、名残惜しだけではなく一抹の寂しさを感ぜずにはいられません。本公演が日本での本当の最後の公演になります。

 

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音楽ジャーナリスト 渡辺 和氏による 東京クヮルテットNY公演レポート(外部リンク)

プログラム

ハイドン:弦楽四重奏曲 第83番 変ロ長調/ニ短調 Op.103
バルトーク:弦楽四重奏曲 第6番
シューベルト:弦楽四重奏曲 第15番 ト長調 Op.161, D.887

プロフィール

東京クヮルテット

東京クヮルテットの起源は桐朋学園まで遡る。斎藤秀雄の薫陶を受けた当時の創立メンバーがそれぞれの室内楽への深い思いを胸に渡米し、1969年、ニューヨークのジュリアード音楽院で結成。その翌年ミュンヘン国際コンクールで優勝し、以来43年を経てメンバー交代をしながらも世界最高峰の弦楽四重奏団として人々を魅了し続けてきた。現在のメンバーになったのは2002年から。地元ニューヨーク「92丁目Y」やスペインのマドリードでは、室内楽の魅力を多角的に伝えるシリーズ・コンサートを続けている。メンバーは、76年以降レジデンス・カルテットとしてイエール大学音楽院に勤め、授業のある期間はイエールで、夏は名門ノーフォーク室内楽音楽祭で多くの時間を教育に捧げ、北米、ヨーロッパ、アジアでも定期的にマスタークラスを開催してきた。ドイツ・グラモフォンとの専属契約で世界の主要なカルテットの1つとして確固たる地位を確立。そして、BMG/RCA、EMI、CBS、VoxBox、Biddulphを通してリリースされた録音は、30を超える。ハルモニア・ムンディから発売になったブラームス「クラリネット五重奏曲」が多くの称賛を得、このリリースに続いて同社のマルチ・レコード・プロジェクトの一環としてベートーヴェン・チクルスの録音を完成させた。95年より日本音楽財団から「パガニーニ・クヮルテット」というセットを貸与されている。本年6月をもって解散となる。

マーティン・ビーヴァー(第1ヴァイオリン)

2002年より第1ヴァイオリンとして加わった。トロント王立音楽院でヴィクトル・ダチェンコ、ヘンリク・シェリング、ジョゼフ・ギンゴールドに師事。その後、トロント弦楽四重奏団およびトリスケリオンの創設メンバーになる。ラヴィニアのライジング・スター・シリーズ、シアトル室内楽フェスティバル、ボストン室内楽協会などで高評を博す。ソリストとして、サンフランシスコ交響楽団、ベルギー国立管弦楽団など世界各地のオーケストラとの共演、リサイタル活動も行っている。これまでボルティモアのジョン・ホプキンス大学のピーボディー音楽院の教授を務めたほか、各地でマスタークラスも開いている。

池田菊衛(第2ヴァイオリン)

桐朋学園大学に於いてヴァイオリンを鷲見三郎、ジョセフ・ジンゴールド、室内楽を斎藤秀雄に師事。読売日本交響楽団、東京都交響楽団、東京交響楽団とソリストとして共演。桐朋ストリング・オーケストラのコンサートマスターとしてヨーロッパ公演に参加。1971年に渡米。ジュリアード音楽院でドロシー・ディレイとジュリアード弦楽四重奏団に師事。日本音楽コンクール、ワシントンD.C.でのワシントン弦楽器コンクール、ポルトガルでのヴェエナ・ダ・モッタ・コンクールで優勝し、イタリア、ニューヨーク、東京で何度もリサイタルを行い数多くのアンサンブルと室内楽を演奏している。

磯村和英(ヴィオラ)

桐朋学園高校にてJeanne Isnard、小林健次、斎藤秀雄に師事。渡米後ナッシュビル交響楽団の副コンサートマスターに就任。しかし、室内楽とヴァイオリンへの情熱に駆られジュリアード音楽院に入学。全額給費奨学生として、イヴァン・ガラミアンとポール・マカノウィッキーに師事。室内楽をロバート・マン及びラファエル・ヒリヤー、ヴィオラをワルター・トランプラーに師事。東京クヮルテットの創立メンバーであり、Music Masters/Musical Heritage Societyでヴィオラ・ソロ、ソナタのCDもリリースされた。

クライヴ・グリーンスミス(チェロ)

1999年6月、創設メンバーの原田禎夫の後任として東京クヮルテットに加わる。イギリス、マンチェスターのロイヤル・ノーザン音楽カレッジを卒業後、ロンドンのロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団の首席チェリストを務める傍らフィルハーモニア管弦楽団やイギリス室内管弦楽団の客演き首席チェリストとして活躍。セルジオ・ロレンジ・コンクールで優勝、「第1回プレミオ・ストラディヴァリ」で2位に入賞。アンドラーシュ・シフ、ブルーノ・カニノ、五嶋みどり等著名アーティストと共演。これまでサンフランシスコ音楽院教授も務めた。2009年9月よりマンハッタン音楽院の教授陣に加わる。