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Concert  コンサート情報

MAROワールド Vol.2020th
“ベートーヴェン Part.III” by 篠崎“まろ”史紀

2013年321日(木) 19:00開演

全席指定 6,500

完売
2012年10月27日(土)

篠崎史紀(ヴァイオリン)
中木健二(チェロ)
田村 響(ピアノ)

特別協力:株式会社 ヨックモック

王子ホールが、“まろ”の愛称で親しまれているN響コンサートマスター、篠崎史紀と創る音楽の社交場、“MAROワールド”。毎回ひとりの作曲家をテーマにして“まろ”が楽しいひとときをお贈りするシリーズの第20回、ベートーヴェンPart.Ⅲです。プログラムは、ピアノ三重奏曲Op.1全曲。青年らしい野心を抱いて、若き才能を溢れんばかりにスコアにぶつけているベートーヴェンの姿が浮かぶかのような瑞々しい初期の名作を、“まろ”が2人の若き駿英と繰り広げます。

プログラム

ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲
 第1番 変ホ長調 Op.1-1
 第2番 ト長調 Op.1-2
 第3番 ハ短調 Op.1-3

プロフィール

篠崎史紀(ヴァイオリン)

愛称 "まろ"。NHK交響楽団コンサートマスター。北九州市小倉出身。1963年、両親共にプロの幼児教育者の家に生まれ、3歳より父、篠崎永育にヴァイオリンの手ほどきを受ける。15歳の時に毎日学生音楽コンクール全国第1位。16歳で単身3ヶ月のザルツブルク夏期講習に参加。高校まで地元で過ごし卒業と同時に8年間に及ぶウィーン留学へ。師トーマス・クリスティアンの門戸を叩き、ウィーン市立音楽院に入学。翌年コンツェルト・ハウスでコンサート・デビューを飾り、その後ヨーロッパの主要なコンクールで数々の受賞を果たす。88年帰国後、群馬交響楽団、読売日本交響楽団のコンサートマスターを経、97年、34歳でNHK交響楽団のコンサートマスターに就任。以来、"N響の顔"として、ソリスト、室内楽奏者、指導者として、国内外で活躍中。96年より東京ジュニアオーケストラソサエティの音楽監督、2009年よりiichikoグランシアタジュニアオーケストラの芸術監督を務める他、WHO評議会委員を務め、そのコンサートにも熱心に取り組んでいる。最新CDは、馥郁たる香りがするヴァイオリン小品集「薔薇の騎士」。ヴァイオリン・ピアノ楽譜集「MARO’s Palette」(監修)、エッセイ「ルフトパウゼ ウィーンの風に吹かれて」が出版されている。現在、桐朋学園大学非常勤講師、昭和音楽大学客員教授。


(c)Mirco Magliocca

中木健二(チェロ)

愛知県岡崎市生まれ。3歳よりチェロを始める。東京藝術大学を経て2003年渡仏。ロームミュージックファンデーション奨学生としてパリ国立高等音楽院に入学、07年、同音楽院をプルミエ・プリ(一等賞)および審査員特別賞にて卒業。同年スイス・ベルン高等音楽院ソリスト・ディプロマコースに入学、09年、首席で卒業。また、04年より6年間イタリアのキジアーナ音楽院夏期マスタークラスでA.メネセスのクラスを受講し、最優秀ディプロマを取得している。 05年ルトスワフスキ国際チェロ・コンクール第1位ならびにポーランド放送局賞、EMCY賞受賞。同年、第16回FLAME音楽コンクール(フランス)優勝。08年第1回Note et Bien国際フランス音楽コンクールでグランプリならびにドビュッシー特別賞、ブーレーズ特別賞を受賞。また09年にはスイス・ベルンにて E.Tschumi音楽賞を受賞、さらに翌年ラファエル弦楽四重奏団としてボルドー国際弦楽四重奏コンクール第2位など、受賞多数。 現在ヨーロッパを拠点とし、10年度よりフランス国立ボルドー・アキテーヌ管弦楽団首席奏者を務め、リサイタルのほかオートラとの共演、音楽祭に招かれ出演するなど幅広い演奏活動を行っている。これまでにチェロを久保田 顕、林 良一、河野文昭、向山佳絵子、P.ミュレール、A.メネセスに、室内楽を松原勝也、岡山 潔、B.パスキエ、C.イヴァルディ、F.サルク、E.ル・サージュに師事。紀尾井シンフォニエッタ東京メンバー。使用楽器は1700年製ヨーゼフ・グァルネリ(NPO法人イエロー・エンジェルより貸与)。


(c)Eisuke Miyoshi

田村 響(ピアノ)

愛知県安城市生まれ。3歳よりピアノを始める。愛知県立明和高校音楽科を卒業後、18歳でザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学に留学。これまでに、深谷直仁、清水皇樹、クラウディオ・ソアレス、クリストフ・リースケに師事。2002年、エトリンゲン青少年国際ピアノ・コンクールB部門第2位及びハイドン賞、第26回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、第18回園田高弘賞ピアノ・コンクールにて園田高弘賞第1位を受賞。07年10月ロン=ティボー国際コンクールにおいて弱冠20歳で第1位に輝き、併せてショパン、フォーレ、ラフマニノフ(協奏曲)、新曲課題の最優秀演奏者に贈られる各賞を受賞。その後、ザルツブルク・モーツァルテウムなどで研鑽を積みながら、国際的な演奏活動を展開している。04年デビューCDを、08年8月には「ロン=ティボー国際コンクール優勝記念」と称した2枚目のCDをリリース。3枚目のCDは10年2月にトリトンレーベルより発売された。受賞歴としては、03年度<アリオン賞>、第14回大幸財団丹羽奨励生、(財)江副育英会奨学生、06年第16回出光音楽賞、 08年文化庁長官表彰・国際芸術部門、ホテルオークラ音楽賞などがある。09年2月には、ビシュコフ指揮ケルン放送響の定期演奏会デビューと日本ツアーを行う。日本の主要オーケストラからはしばしばソリストとして招かれ、高い評価を受けている。現在は海外でも数多くのリサイタルを開催、その活動は、フランス、オランダ、ドイツ、スイス、ロシア、ブラジルなどにも及んでいる。