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Concert  コンサート情報

望月哲也 Wanderer Vol.3
~愛への憧れ~

2012年214日(火) 19:00開演

全席指定 5,000

10月29日(土) 10:00発売

(c)Kohei Take

望月哲也(テノール)
河原忠之(ピアノ)

※チラシ裏面に記載のローソンチケット・Lコードに間違いがございました。正しくは[34825]です。お詫びして訂正いたします。

天性のリリックな美声と音楽性で次世代を担うテノールの俊英、望月哲也のシリーズ第3弾。歌の神髄を探求していくさすらい人”Wanderer”、望月哲也の今回のテーマは、愛!

ここはひとつ、ご本人に熱く語っていただきましょう。

 

MESSAGE

 

バレンタインデーに開催する、≪Wanderer Vol.3≫のテーマはずばり「愛」です。

前半はドイツ・リートの世界から、ベートーヴェンの「美しきものへの憧れ」がシンプルながら綿々と繰り広げられる歌曲の世界と、その作品たちに憧れたシューベルトが、歌曲を書くきっかけになったであろうゲーテの詩による初期の作品を中心に。
そして後半はリサイタルシリーズでは初めて、オペラを取り上げます。このシリーズの中でもオペラの世界を取り上げたい!と考えていましたが、今回はフランスオペラの名アリアから熱く、激しく、切なく、哀しい……男と女がさまざまに織りなす愛のかたちを取り上げます。
私の「憧れの世界」、ご堪能くださいませ。

――望月哲也

プログラム

ベートーヴェン: アデライーデ Op.46
       :連作歌曲集 「遥かなる恋人に」 Op.98
       :遠くからの歌 WoO.137
       :きみを愛する WoO.123
シューベルト:「ゲーテ歌曲集」 より
       野ばら D257/憧れやまぬ恋 D138/恋しい人のそばに D162/秘密 D719/
       最初の喪失 D226/月に寄せて D259/ガニュメート D544

********** 休憩 **********

<フランスオペラにおける愛のかたち>

~恋の芽生えと愛への昇華~
グノー:「ファウスト」より この清らかな住まい
~恋焦がれる青年の愛~
グノー:「ロメオとジュリエット」より 太陽よ、のぼれ

~忘れがたき愛~
ビゼー:「真珠採り」より 耳に残るはきみの歌声
~拒絶されし愛~
ビゼー:「カルメン」より おまえが投げたこの花を(花の歌)

~喪われし愛(訣れ)~
グルック:「オルフェとエウリディース」より エウリディースを失って(1774年パリ初演版)

~断ち切りがたき愛~
マスネ:「マノン」より ああ、消え失せろ! 優しい幻影よ!

プロフィール

(c)Kohei Take

望月哲也(テノール)

天性のリリックな美声と音楽性で次世代を担う俊英。東京藝術大学および同大学院修了。文化庁派遣芸術家在外研修員として渡欧。ウィーン国立音楽大学研究課程リート・オラトリオ科にて研鑽を積む。これまでにバロック作品から『魔笛』『ドン・ジョヴァンニ』『ナクソス島のアリアドネ』『椿姫』『愛の妙薬』『セビィリアの理髪師』など数多くの作品で高評を得ているが、とりわけ2006年の二期会とハンブルグ国立歌劇場との共同制作『皇帝ティトの慈悲』での標題役では歌唱・演技とも各紙に絶賛された。09年東京二期会『カプリッチョ』若き音楽家フラマン、10年びわ湖・神奈川県民『ラ・ボエーム』ロドルフォでも成功を収め、新国立劇場『アラベッラ』『トリスタンとイゾルデ』など活躍が続く。「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」などのエヴァンゲリスト、「メサイア」、モーツァルト、ヴェルディの「レクイエム」などの宗教曲のほか、「第九」などレパートリーは広範で、サヴァリッシュ、アシュケナージ、ベルティーニ、C.ミョンフン、小澤征爾などと共演しており、モーツァルトのミサ曲ではドイツ4都市やザルツブルグにも招聘された。08年ポーランド・レグニツァ市立劇場にて『魔笛』タミーノでヨーロッパデビューを果たし、ウィーン楽友協会での「第九」演奏会にも出演。同年オーストリア・シュタイアー音楽祭にて『蝶々夫人』ゴローで出演するなどヨーロッパでの活動の場も広げている。また「NHKニューイヤーオペラコンサート」に定期的に出演している他、11年5月に結成された二期会男声ユニット「IL DEVU」(イル・デーヴ)のメンバーとしても重厚な響きのアンサンブルを披露している。11年10月新国『サロメ』ナラボート、11月二期会『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオに出演予定。
CDは「Il mio tesoro」「Amarilli」に続き、11年7月に、第三弾「ひそやかな誘い~R.シュトラウス歌曲集」をリリース(マイスター・ミュージック)。二期会会員。

望月哲也ブログ http://ameblo.jp/tetsumocci


河原忠之(ピアノ)

国立音楽大学卒業。同大学大学院修了。年間ステージは100を超え、リサイタル等のピアニストとしてその幅広い音色、繊細な音楽表現には定評がある。2006年江原啓之「スピリチュアル・ヴォイス・カウントダウン」大阪城ホールにて大阪センチュリー交響楽団を指揮し、指揮者デビューを果たした。また、08年NHKニューイヤーオペラコンサートにおいて、プッチーニの生前の映像をバックにプッチーニのピアノ独奏曲を演奏し、好評を博した。09年、国立音楽大学音楽研究所公演プッチーニ『ラ・ロンディネ』にてオペラ指揮デビュー。確実にこの分野でもキャリアを伸ばしている。10年2月に、自身が主宰するGruppo Kappa Opera第1回旗揚げ公演『ヘンゼルとグレーテル』を行い、各方面からの絶賛を浴びた。現在、国立音楽大学及び大学院准教授。