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Concert  コンサート情報

イザベル・ファウスト
バッハ無伴奏ソナタ&パルティータ全曲演奏会

2011年730日(土) 15:00開演/18:00開演

全席指定 各4,000円、セット券7,000

完売

( c)Felix Broede

イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)

イザベル・ファウストは、現在間違いなく実力派ヴァイオリニストの先陣を行くひとりでしょう。近年その評価がいっそう高まっている彼女のヴァイオリンを、2011年から12年にかけて王子ホールで堪能していただきます。まずはバッハ無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲から。今回の全曲リサイタルはまさに待望。名器”スリーピング・ビューティー”と一体になって奏でるバッハは、意外なほど素朴で飾り気がなく、澄んだ美しい音色に耳をすませているうちに、ふと自分の心の内を覗いているような感じを覚えます。そこには奏者でもない楽器でもない、ただ音楽だけが……。そして12年2月にはアレクサンドル・メルニコフとのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会を3夜お届けいたします。どちらも数年来ファウスト自身が日本での公演を切望していました。時が満ちての実現、ぜひお聴きください。
プログラム

J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲

<第1部 15:00>

ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001
パルティータ 第1番 ロ短調 BWV1002
ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003

<第2部 18:00>

パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006
ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005
パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004

※第1部、第2部は入れ替え制となります。第1部、第2部とも途中休憩はありません。
※アーティストの希望により第2部の演奏曲順が上記の通り変更となりました。

プロフィール

イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)

クリストフ・ポッペンとデネス・ジグモンディに師事し、1987年アウグスブルクの「レオポルド・モーツァルト・コンクール」で優勝。また、93年「パガニーニ国際コンクール」第1位。さらに97年には、バルトークのソナタの録音で、グラモフォン賞「ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。これまでに、ベルリン・フィル、ミュンヘン・フィル、ハンブルク・フィル、バームンガム市響、ロンドン・フィル、バイエルン放送響をはじめ多数のオーケストラと共演しており、ヨーロッパ、イスラエル、日本などにツアーを行っている。古典作品に加えフェルドマンやリゲティのヴァイオリン協奏曲のように前衛的なレパートリーも持っており、97年ワルシャワ音楽祭でのミュンヘン室内管弦楽団とのヴィットマンの「Insel der Sirenen」や同じく彼女に捧げられた「Etude Ⅱ」、2001年春、マレク・ヤノフスキ指揮バイエルン放送交響楽団とのエックの「ヴァイオリン協奏曲」に加え、今後ヴィットマンの別の曲や、デンマークの作曲家ラ―ス・グラウゴーの作品の世界初演も行う。また室内楽奏者として、ロッケンハウス、リヨン、オックスフォードなどの音楽祭に定期的に出演、共演者にはラルス・フォークト、クリスチャン・テツラフ、ジョセフ・シルバースタイン、タベア・ツィンマーマン、クレメンス・ハーゲン、ジャン=ギアン・ケラスなどがいる。CDでは、バルトーク作品全集、フォーレ作品集(以上ハルモニア・ムンディ)、ジルケ・アーヴェンハウスと共演したシューマンのヴァイオリン・ソナタ全集(cop)などをリリース、協奏曲では、ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲(カップリングのピアノ三重奏曲Op.65ではケラスと共演)、ジョリベ、ベートーヴェンの協奏曲(以上ハルモニア・ムンディ)などがあり、特に最近リリースしたベートーヴェン・ソナタ全集とバッハの無伴奏曲集の評価が大変高い。使用楽器はストラディヴァリス「スリーピング・ビューティ(1704年製)」。