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Concert  コンサート情報

望月哲也 Wanderer Vol.2

2010年525日(火) 19:00開演

全席指定 5,000

完売

(c)Kohei Take

望月哲也(テノール)
河原忠之(ピアノ)

天性のリリックな美声と音楽性で次世代を担うテノールの俊英、望月哲也のシリーズ第2弾。色々な国の作品を探求していく歌うさすらい人“Wanderer”、望月哲也。今回は、19世紀末から20世紀にかけてウィーン、ドイツで活躍した後期ロマン派の偉大な3人の作曲家、マーラー、ヴォルフ、リヒャルト・シュトラウスの歌曲を多角的にお聴き頂きます。自身2009年夏までウィーンで研鑽を積んだドイツ・リートの真価を大いに発揮することでしょう。ご期待ください。

 

MESSAGE

 

今回は演劇的な要素の強い作品、そして1曲のなかに完結した物語が描かれている作品を選曲しました。これらの歌曲を自分の声と表情でどこまで表現できるか、これから掘り下げていこうとしているところです。注目していただきたいのはマーラーの『さすらう若人の歌』。この作品をテノールが歌うことはほとんどありませんが、自分が挑戦することでまた新たな作品像を提示できるのではと思っています。

――望月哲也

 

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プログラム

マーラー:「さすらう若人の歌」全曲
       彼女の婚礼の日は/朝の野辺を歩けば/私は燃えるような短剣を持って/ふたつの青い目が
ヴォルフ:「メーリケ詩集」より
       鼓手/愛する人に/ペレグリーナ I/ペレグリーナ II/庭師/尽きることのない愛/狩人

*******休憩*******

リヒャルト・シュトラウス:「5つの素朴な歌」Op.21-4 ああ、不幸な男だ、この僕は 
               :「4つの歌」Op.33-1 ばらのリボン
               :「5つの素朴な歌」Op.21-1 全ての私の想い
               :「はすの花びらよりの6つの歌」Op.19-2 拡げたまえ、僕の頭上に君の黒髪を
               :「4つの歌」Op.27-3 ひそやかな誘い
               :「5つの歌」Op.32-5  天の使い
               :「5つの歌」Op.32-4 おお、優しき5月よ!
マーラー:「子供の魔法の角笛」より この歌を作ったのは誰?
      :「若き日の歌」より 夏に小鳥はかわり
      :「子供の魔法の角笛」より 魚に説教するパドヴァの聖アントニウス/高い知性を讃える
      :「若き日の歌」より 別離と忌避

プロフィール

(c)Kohei Take

望月哲也(テノール)

東京藝術大学、同大学院オペラ科修了。平成19年度文化庁派遣芸術家在外研修員としてウィーンに留学。2009年6月までウィーン国立音楽大学研究課程リート・オラトリオ科にて研鑽を積んだ。日伊声楽コンコルソ、奏楽堂日本歌曲コンクール、日本音楽コンクールと次々に好成績を収めた。オペラでは『魔笛』『ドン・ジョヴァンニ』『コジ・ファン・トゥッテ』『椿姫』『愛の妙薬』『セヴィリアの理髪師』『こうもり』をはじめ、近年では、『ポッペアの戴冠』『ディドとエネアス』『エウリディーチェ』などのバロックオペラから『ナクソス島のアリアドネ』『サロメ』『エジプトのヘレナ』(日本初演)『二ュルンベルグのマイスタージンガー』などのドイツオペラなど多くの作品に出演し、いずれも高評を得る。06年東京二期会・ハンブルグ国立歌劇場同制作:モーツァルト『皇帝ティトの慈悲』(演出P.コンヴィチュニー)タイトルロールとして国際的評価を得、09年2月横須賀芸術劇場『タンクレディーとクロリンダの戦い』、11月東京二期会:R.シュトラウス『カプリッチョ』に若き音楽家フラマン役で出演。また10年3月、びわ湖ホール・神奈川県民ホール『ラ・ボエーム』ロドルフォ役など活躍が続く。宗教曲も得意としており、サヴァリッシュ指揮NHK交響楽団定期シューベルト「ミサ曲」、アシュケナージ指揮同定期モーツァルト「レクイエム」ソリストを務めるなど、キャリアを築いている。00年、ドイツの4都市、アメリカにて、バッハ「ロ短調ミサ」、06年にはオーストリア・ザルツブルグの大聖堂にて、モーツァルト「ハ短調ミサ」のソリストとして招聘される。08年3月にはポーランド・レグニツァ市立劇場にて『魔笛』タミーノ役でヨーロッパデビュー。ウィーン楽友協会での「第九」演奏会に出演するなど、ヨーロッパでの活動の場も広げている。CDは「イル・ミオ・テゾーロ」「アマリッリ イタリア古典歌曲集」をマイスター・ミュージックよりリリース。二期会会員。

望月哲也ブログ http://ameblo.jp/tetsumocci


河原忠之(ピアノ)

国立音楽大学卒業。同大学大学院修了。年間ステージは100を超え、リサイタル等のピアニストとしてその幅広い音色、繊細な音楽表現には定評がある。2006年江原啓之「スピリチュアル・ヴォイス・カウントダウン」大阪城ホールにて大阪センチュリー交響楽団を指揮し、指揮者デビューを果たした。また、08年NHKニューイヤーオペラコンサートにおいて、プッチーニの生の映像をバックにプッチーニのピアノ・ソロ曲を演奏し、好評を博した。09年11月国立音楽大学音楽研究所公演プッチーニ『ラ・ロンディネ』にてオペラ指揮デビュー。確実にこの分野でもキャリアを伸ばしている。10年2月に、自身が主宰するGruppo Kappa Opera第1回旗揚げ公演『ヘンゼルとグレーテル』を行い、各方面からの絶賛を浴びた。現在、国立音楽大学及び大学院准教授、東京藝術大学大学院非常勤講師。